UBC 第42回13時間ボードゲーム会 2014/5/17
奇数月に開催される、魚津ボードゲームクラブのオープン会に参加してきました。今回で42回を数えます。
◆ブループリント
ずっと未プレイでしたが、やっとプレイできました。ダイスゲームに付きもののダウンタイムが殆ど無いのが素晴らしいですね。ダイスの選択を終えてから、手番の最後で新たにダイスを振るという処理順も、この長所に寄与しています。付属の布袋が小さい点を除けば、少人数でも十分に楽しめる良い作品だと思います。
◆バザリカードゲーム
話題の作品を初プレイ。修正ヴァリアントがあるようですが、まずはルールブック通りでプレイしました。宝石による交渉は「バザリ」そのままなので、その部分の面白さは保証されています。確かに捲り運は強く感じましたが、気軽に遊べるようになったという表現も出来るかなと。
◆オーレ
「フレスコ」でお馴染のパニングによるゴーアウト系。時間調整で久し振りに立ててみました。お試しの1ディールのみ。最弱と最強のカードこそ固定ですが、それ以外のランクは単純な階層構造ではない為、まるでメビウスの環を辿っているかのように、時に混乱してしまいます。この独特のハンドマネジメント感覚が作品の個性になっていると思います。
◆ビッグショット
実は結構な間、積んでいましたがようやくの立卓。コマを置いてエリアマジョリティを争い、コマを各エリアに分配する権利は競りで獲得します。「同数の駒はキャンセルされてしまう」というはげたかルールがシンプルながらも秀逸で、これにより、少ないコンポーネントでありながら濃密な駆け引きが味わえます。流石のランドルフ翁。ドイツゲームの王道を感じました。
◆マックマルチ
こちらもやっと日の目をみた積みゲー。東京ボドゲフリマで購入したものです。原油を安く手に入れて、精製して、ガソリンスタンドに高く売って儲けましょう、というテーマが分かり易い。コンポーネントも凝っています(掘削ポンプは他のと別の色にしてもらいたかったけれど)。ダイスの出目により、手番プレイヤーの両隣にもリソースが与えられるという点が特徴的で、これにより各建物の配置の仕方に工夫が生まれます。荒っぽいランダムイベントや、ダイスの出目に大きく依存した収束性の悪さなど、この時代のゲームによくある弱点も散見されますが、 その辺りは工夫すれば何とかなりそう。こういうヴァリアントを考えるのもレガシーゲームの楽しみ方の一つなのでしょう。
◆空中庭園
リクエストがあった為、立卓。場からカードを一枚取ってプレイし、自分の空中庭園を拡張して得点タイルを獲得していきます。パズルチックなソロプレイ感もありますが、カードと得点タイルの獲得競争でインタラクションを産み出しています。安心と信頼のハンス・イム・グリュック、というと流石に大袈裟ですが、そんな安定感を感じました。
◆ポートロイヤル
この間、手に入れたこちらを立卓。「オーレ!」と同じパニングによるトリックテイクです。最近、同名のゲームが出ていますが、それとは別もの。トリックテイクにより商品を獲得して船に積んでいきますが、各船には積載量があり、これを超えるとズブズブ沈んでしまいます。「基本メイフォローだが、切り札は、リードスートが手札にない時しか出せない」というちょっと捻ったルールが効いています。この他、様々な特権がある親を競りで獲得したり、特殊アイテムカードがあったり。単純にトリックテイクと紹介するのは相応しくないのでは、と思うほど色々な要素が入った「カードゲーム」です。