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まずはテーブルの中央にボードを広げましょう。話はそれからです。

北陸本線沿線例会 2014/4/19

久し振りとなった自宅会のレポートです。参加者はジャージさん、うらさん、初参加の晶さん、yskの四名。

 

 

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コリョ

 キレのあるペア戦カードゲーム「ブラックスワン」の作者による作品。基本的なカードは1~9の9種類で、「1」のカードは全1枚、「2」のカードは全2枚・・・というタイプ。手番には、同一種類のカードを複数枚プレイし、単独多数を取っている種類については、持っている特殊能力を発動できます。計8ラウンドで得点の多い人が勝ち。

「自分の手番の際に単独多数になっていさえすれば効果発動」というのが1つポイントで、これにより手番順も意識する格好になります。初見では各特殊能力の一覧としてサマリーが必要だと思いますが、「ブラックスワン」同様、きっちりとしたカードゲームという印象です。

 

 

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デカスロン

 十種競技をテーマとした、OKAZU Brandによる作品。競技ごとにカードを出して数比べをし、1位と2位には得点メダル。逆に、場札から手札への補充は最下位から順番に欲しいカードを取っていきます。各競技ごとに、出せるカード・出す方法・数比べの判定方法が違っており、向こう2競技までは競技のルールと得点メダルの一部が分かっています。十種類の競技を終えて得点の多い人が勝ち。

各競技のルールに趣向が凝らされており、2つとして同じものはありません。カード上にてアイコン化されてはいるのですが、別途、サマリーと照らし合わせる場面が多く出てきます。思えば、スタンダードな順番による競技でしかプレイした事が無いので、ランダムVer.もプレイしてみたいですね。

 

 

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カーソンシティ

「トロワ」「ギンコポリス」のデザイナーによる2009年の作品。基礎となっているのはワーカープレイスメントです。手番にはワーカーを、アクションマスに置くかフィールド上の空地や自分/他人の建物に置くかを選択。これにより、各アクションを実行したり、土地を買ったり、自分の建物を守ったり、相手の建物を邪魔したりします。既に他のワーカーがある場所にも後から置けますが、この場合「決闘 」となり、手持ちの銃の数+未使用のワーカーの数+ダイス出目にて勝負します。各種リソース(メインはお金)を適宜得点に変換していき、終了時に得点の多い人の勝ち。

長らく積んでいましたが、今回ようやくプレイできました。直接攻撃要素には個人的に抵抗がありますが、ワーカープレイスメント&陣取り&ダイスロールがちぐはぐ感なく一体となっており、コンポーネント全体の雰囲気も良く、評価が高いのも頷けます。ラウンド最初に選ぶ特殊能力人物にはそれぞれ異なった「ラウンド持越し可能な金額上限」が設定されているのも良く出来ていて、非常に悩ましい要素の一つとなっています。建物建設廻りのルールや処理の流れが1回聞いただけでは分かり難いかもしれず、この辺りは注意深くインストする必要がありそうです。

 

 

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サンファン

生産施設にて商品を生産し、売却して得たお金で更に生産施設や能力建物を建てていきます。 アクション選択方法は「プエルトリコ」のそれ。誰かが一定数建物を建てたらゲーム終了で、得点計算をし最も多い人が勝ち。

やはり、お金も品物も全てカードによって代用するというシステムは斬新で、この作品の、今後も輝き続けていくであろう特色の一つだと思います。「図書館」が好きなのですが、今回はお目にかかれないまま終わり、残念。

 

 

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◆パンティオン

サンクトペテルブルグ」の巨匠トゥメルホファーによる2011年の作品。ハンドマネジメントにセットコレクションにネットワークビルディング、更にはヴァリアブルフェイズオーダーっぽい処理まで入った、てんこ盛りな作品です。

思い出しながら、久し振りのプレイ。ゲーム中も細かく点数が入っていくので、処理の勝手を知っている方がいるのといないのとでは、セッションのスムーズさが大きく違う気がします。要素は多いですが、様々な得点経路があるので、リプレイバリューの高い作品だと思います。

 

  

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◆ペントス

 前回の大門例会でインストだけして都合により終了してしまったので、今回仕切り直してのプレイ。メガロスによる一発終了は、今セッションでも起こりませんでした。

カードをたくさん獲得したい場面もあれば、何も引きたくない時もある。特殊効果により相手にカードをたくさん渡した方が良い場面もあれば、全く逆効果になる場面もある。「どうだと良い/悪い」と一概には決まっておらず、その場の流れを読んで臨機応変に対応する能力が問われている作品な気がします。

 

 

そんな感じでゲーム会はお開き。参加された皆様、有難うございました。