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まずはテーブルの中央にボードを広げましょう。話はそれからです。

雨読庵ゲーム会 2014/3/29

越前市(福井)ボードゲーム会 主宰 はとさんの自宅ゲーム会に参加させて頂きました。

 

 

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◆バス

孤高のメーカー、スプロッターの1999年作品。「何か3人で出来るもの」という事だったので、持ち込んで立卓させて頂きました。使ったワーカーが使い捨てであるという違いはあれど、メカニクスはワーカープレイスメントそのものであり、これが始祖であるという一説にも納得できます(全20アクションポイントが事前に与えられているという見方もできますが)。プレイ単位時間あたりの濃密度合いで比べると、他の数多あるゲームよりも頭1つ2つ抜きんでている気がします。

 

 

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シトラス

こちらも3人で。小さい方のマップを使いましたが、ボリューム的にはちょうど良かったですね。タイルの獲得方法1つとっても、袋引きによる運の理不尽さを感じさせずに、多様な選択肢が用意されているよう工夫がなされていて、感心します。

 

 

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◆ルイス&クラーク探検隊

話題の新作をとうとうプレイ。「重量級でレースゲーム」という噂だけ耳にしていましたが、強ち間違いでもありませんでした。カードをプレイする事で、ゴールへ向かって駒を進めて行きますが、都度キャンプを張らないと駒の位置が最終的に確立しません。キャンプの際に手札が残っていると、その分駒が戻ってしまいます。なので、ちょうど手札を使い切ったタイミングでキャンプを張りたい。この辺りのハンドマネジメントが、「ロンドン」に少し似ていると感じました。ワーカープレイスメントを盛り込んだり、両隣のカードプレイの状況で貰える資源数が変わったり、他人のカードを使用出来たりと、ソロプレイ感を薄くする為にインタラクションが色々採用されています。「3歩進んで2歩下がる」を繰り返しながらゆっくりと進んでいく様は、確かにテーマとは合っている気がしました。

 

 

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◆ジュリエットと怪物

カサソラ・メルクルの小品カードゲーム。初プレイ。ジュリエットを手札に持っていないプレイヤーは、今ジュリエットが何処にいるのかを言動を基に躍起になって探しますが、図らずしてジュリエットを手札に入れてしまったプレイヤーは、逆にカード位置が特定されないよう腐心する。「逆ババ抜き」とでも例えれば良いのでしょうか。黙々とプレイするのではなく、ブラフやロールプレイをしていった方が、セッションは盛り上がりそうです。

 

 

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◆ニュー・サイエンス

ずいぶん前に富山西武例会で立てて以来、久し振りにプレイ。メカニクスは愚直で硬派なワーカープレイスメントで、テックツリーとの相性もピッタリだと思います。デザインも統一感があって好印象です。

ただ、この基礎があまりにカッチリしている分、ランダマイザとして採用されている「強烈なイベントカード」「強制終了ありのダイス判定」の違和感が目立っているかなと思いました。麺は麺で美味しいし、スープはスープで美味しいんだけど、一緒にラーメンにしたらお互い合っていない、みたいな感じでしょうか。

 

 

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◆カラスと水差し

先日の越前例会に続いて、最後に立ててみました。分岐処理が幾つかあって多少複雑ですが、他のトリックテイクには無い独特の「色」があると思います。ただ4人だと、どうにも仕様が無い場面が結構あるので、手札の多い3人の方がしっくりくるかもしれません。

 

 

そんなところでゲーム会はお開き。主宰のはとさん、他同卓された皆様、有難うございました。